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みなさん、こんにちは。昨年末より定期開催している「レッドハット 朝活セミナー(OpenShift Enterprise 特集 – OpenShift & OpenStack を活用したDevOps)」では、OpenStackとDockerを組みあわせてAnsibleで自動化する、というデモを実施しています。今回は、このデモのポイント(伝えたいメッセージ)を少し紹介したいと思います。

これは、「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform環境でのDocker活用テクニック」というセッションで行っているデモになりますが、このセッションでは、Dockerのユースケースとして次の2つのパターンを紹介しています。

(1) Dockerによるコンテナ化:仮想マシン上にコンテナでアプリケーションをデプロイする。

(2) OpenShiftによるマイクロサービス化:ベアメタルサーバーを束ねたリソースプール上にマイクロサービス型のアプリケーションをコンテナでデプロイする。

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特に(1)については、上図の左にあるように、1つの仮想マシンに1つのコンテナというシンプルな配置にしています。これは、「アプリケーションのデプロイをコンテナで安全に行う」というDockerのメリットを最大限に活用する意図があります。

従来、OpenStackの世界で仮想マシンの作成とアプリケーションのデプロイを自動化する場合、アプリケーションデプロイについては、Puppet/Chefなどの構成管理ツールで自動化するのが定番でした。しかしながら、この方法の場合、ゲストOSの構成に対する依存性から、ゲストOSの構成変更が困難になったり、複雑な構成のアプリケーションでは、「構成管理ツールの設定(レシピファイル)そのものの管理」という新たな管理負担が生まれることもありました。

一方、Dockerのコンテナイメージであれば、検証済みのアプリケーション環境が丸ごとイメージ化されているので、このような問題は発生しません。仮想マシン上にイメージを取得してコンテナで起動すれば終わりです。しかも、1つの仮想マシンに1つのアプリケーションという構成は、従来の運用環境と変わらないため、リソース配分や障害時の影響範囲の特定、あるいは、アプリケーションの監視方法などは、これまでと大きく変わることはありません。アプリケーションの設計や運用は従来と同じまま、アプリケーションのデプロイだけをコンテナで安全に実施するというアイデアです。

それでは、1つのマシン上で複数のコンテナを利用する際は、どのように考えればよいのでしょうか? ここで登場するのが「マイクロサービス」の考え方です。コンテナを仮想マシンの代替と考えて、従来と同じアーキテクチャーのアプリケーションを1台の物理サーバー上の複数コンテナで運用しようと考える方もいるようですが、それではうまく行きません。仮想マシンとコンテナの根本的な考え方の違いを理解した上で、アプリケーションのアーキテクチャーから見直していく必要があります。この点については、紙面で説明すると長くなるので、当日のセッションでお伝えしたいとおもいます。次回は、2月18日(木)の開催ですので、恵比寿のセッション会場までぜひお越しください。

ちなみに、当日は、OpenShiftに関する別のセッションも行われますが、OpenShiftを利用する目的には、大きく次の2つが考えられます。

(1) アプリケーションを導入・検証したコンテナイメージを開発するPaaS環境

(2) マイクロサービス型のアプリケーションを開発・運用するDevOps環境

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つまり、従来型のアプリケーションを仮想マシン上のコンテナで利用するのであれば、コンテナイメージの開発環境としてOpenShiftが活用できて、さらに、将来的には、マイクロサービス型アプリケーションの開発・運用環境としても利用していけることになります。

レッドハット 朝活セミナー(OpenShift Enterprise 特集 – OpenShift & OpenStack を活用したDevOps)」は、OpenStack、Docker、OpenShift、それぞれの役割を整理して理解するチャンスです!

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レッドハット・エバンジェリスト・プロフィール

中井 悦司

中井 悦司

レッドハット株式会社 クラウドエバンジェリスト
予備校講師から転身、外資系ベンダーでLinux/OSSを中心とするプロジェクト、問題解決をリードするかたわら、多数のテクニカルガイド、雑誌記事など・・・
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