THE ENTERPRISERS PROJECT


Inc.com ビジネステクノロジーライター 兼 コラムニスト
Minda Zetlin
2017年3月20日

ほとんどのCIOは、長期にわたり成功し続けていくためにイノベーションが欠かせないと理解しています。しかし、マネージドITサービス企業のCompuComでCIOを務めるJustin Mennenによれば、その多くが、イノベーションが空回りしてしまうような状況を作り出してしまっていると言います。2回シリーズとなるこのインタビューの第1回目で、多くの企業が何を誤っているのか、どうすればそれを正せるのかについて彼が説明します。

The Enterprisers Project (TEP):どのようにしてイノベーションを生み出すカルチャーを大企業の中に作り上げたのかお聞かせいただけますか?

Mennen:企業や組織のイノベーションを実現するモデルやフレームワークは数多く存在します。それら全てが素晴らしい観点を提供してくれていますが、できればもっとシンプルかつクリアに考える方が良いと私は思います。まず何よりもイノベーションとは何なのでしょうか?私にとってのイノベーションとは、新たなアイデアを提供してくれるものです。

イノベーションを生み出すカルチャーを作るためには、組織内のすべてのレベルのスタッフが新たなアイデアを形に変えることができると信じ、また、そのイノベーションと企業の戦略やビジョン全体との間の関係を理解しておく必要があるのです。このためには、ほぼ全てのチームのマインドセットを変える必要があります。変化を生み出せないと感じていたり、戦略を自分に関係したものと感じることのできないスタッフは、イノベーションを生み出すことができないのです。イノベーションが難しいものであってはいけません。

新たなテクノロジーを含んだデジタル戦略はいうまでもなくイノベーションの源となり、それが職場における活力を生み出すのです。戦略を最新の状態にし、組織に浸透させることがビジネスの結果へと繋がるのです。次に制限や制約をなくし、それに代わるチームが遵守すべき適切なガイドラインを設けます。私の経験では、過度に複雑性を帯びていたり、統制がとられている環境ではイノベーションが上手くいかない傾向がありました。必要であれば、基本的なルールだけを設けて、人材が持つ可能性を活かすのです。

TEP:ほとんどのイノベーションは単独では実現せず、多くの異なるプロジェクトやその時々に応じた物事の優先順位を持つ大規模な組織の中で生み出されるのが通常です。あらゆる人材が一体となって効率的に働くためには、組織における構造の維持やガバナンスが必要がになってきませんか?

Mennen:デザイン思考こそがイノベーションをドライブするプロセスであると私は考えています。デザイン思考はビジネスの機会や自由な発想を生み出し、またビジネスの結果に結びつく速やかなプロトタイピングを実現します。イノベーションのカルチャーを作り上げるために欠かせないのは緊迫感と、私が言うところの「顧客の期待するスピード感」です。デザイン思考はこれを実現するアプローチなのです。

イノベーションのカルチャーを育んでいくためには、オープンなコミュニケーション、チーム間におけるコラボレーション、そしてあらゆるレベルでのリーダーからのサポートが必要です。スタッフを理解し、イノベーションに対する賞賛を惜しまず、イノベーションの健全な競争によって興奮と熱狂を生むことが求められます。そして、イノベーションの観点からビジネスの結果を評価し、成功の軌跡を人々に伝えることも重要です。同時に、失敗を許容し、恐れることなく前進していく姿勢を貫くことも大切なのです。

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