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レッドハットはさまざまなテクノロジー領域に経営資源を
投入して、OSSの品質向上と利用促進に貢献する

OSSへのコミットメントの目的とは

先にも述べた通り、現在のOSSはお客様企業のビジネスモデル変革を支えるEnablerとしての役割が強くなってきています。従来のようなUNIXの代替品としてのLinuxといった位置付けではなく、OpenStackやHadoopなどに代表されるような、ビジネスイノベーションを起こすためのトレンドに変わってきているのです。実際、グローバルにおけるOSSプロジェクトの数は、2007年の約10万件から2015年には100万件以上に伸びているという報告(※注2)があり、さらに現在のOSSの重要性を物語っているのが、グローバル企業の66%が、何らかのITプロジェクトに着手する際にまずOSSを検討するというデータ(※注3)です。特に堅牢なセキュリティや開発容易性、スケール拡張への対応力、競争力のある特徴的な機能などの領域でOSSが期待されており、既にIT環境においてOSSは“デファクトスタンダード”になったと言えると思います。
OSSのリーディングカンパニーを自認するレッドハットは5,000以上のOSSプロジェクトに参加し、OSだけでなくミドルウェアやコンテナ技術、クラウドおよび仮想化、ストレージに至るさまざまなテクノロジー領域に経営資源を投入して、OSSの品質向上と利用促進の増加に貢献するために鋭意尽力しています。

さらなるイノベーションに貢献する2017年度への取り組み

現在IT業界では、調査会社のガートナーが提唱する“バイモーダル(=2つの流儀)”というIT利用の在り方に注目が集まっています。ミッションクリティカルな領域を対象としたシステムの安定性や堅牢性を重視する従来型のIT利用(モード1)と、柔軟性や機敏性を重視する革命を導くためのIT利用(モード2)です。
レッドハットでは、これまでもこの2つの視点から製品ポートフォリオを拡充してきましたが、2017年度も引き続き、OSに加えてソフトウェアインフラ、ストレージ、ミドルウェア、PaaS&モバイル、統合管理プラットフォームという6つのレイヤーの製品ラインナップを充実させていく予定です。さらにお客様のビジネスイノベーションを実現するためのITアドバイザーとして、コアコンピタンスであるRHELとコンテナ技術をベースに、クラウド、ITマネジメント、アプリケーションプラットフォームという大きな3つの柱を育ててまいります。OSSを活用した包括的なソリューションをご提供することで、お客様にとってなくてはならないパートナーとしてアピールできる機能と体制を具備していくことを目指します。
RHELとコンテナ技術の領域では、既に1,000社を超える販売パートナー様が存在しますが、今後も各社との協業体制を第一義に据え、モード1に相当する物理/仮想環境に関わるパートナーシップだけでなく、モード2でもパブリック/プライベート各々のクラウド領域でパートナーシップを拡充していく予定です。パブリッククラウド関連ではCCSP(認定クラウド&サービスプロバイダー)制度を設け、既に40社以上のパートナー企業様にご参加いただいており、プライベートクラウド関連でも、OpenStackアライアンスパートナーとして約30社様に参画いただいています。先の3つの柱については、プリセールスエンジニアやコンサルタントも増員して、引き続きOSSの価値訴求に注力し、3年後には3本柱の売上比率を50%に近づけるよう拡大していく予定です。

 

レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月 弘一

プロフィール

望月弘一(もちづき ひろかず)

  • レッドハット株式会社 代表取締役社長
  • 1986年 日本アイ・ビー・エム入社、2007年グローバル・ファイナンシング事業部長兼執行役員に就任
  • 2010年 ディメンションデータジャパン 代表取締役社長に就任、2015年まで同社の日本事業を統括
  • 2015年11月より現職

 
 

 

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